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映像基礎「撮影実習」レポート

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日時:2007年11月11日(日)
場所:WAOクリエイティブカレッジ 校内各所

撮影実習風景

3DCGの授業というと、パソコンの前に座りっきりでモニターとにらめっこする姿を想像する方も多いかもしれませんが、WAOに入学して最初に受ける、この「映像基礎」はひと味違います。どんな風に違うのか、何を学んでいくのか。今回はこの授業をレポートします!

作品の意図を伝えるための「映像の文法」を学ぶ

映像制作にあたっての最低限必要な知識(絵コンテの読み方・フレーミング・カメラワーク・カットつなぎ・映像編集の基本操作など)を学ぶのですが、特徴的なのは講義だけではなくて「実作業」が入ること。講義形式で絵コンテやストーリーボードの読み方やカメラの使い方を学んだあとは、自分自身の手で実践していきます。今回レポートするのは撮影の実習。シナリオは全員同じで、次のように簡単な設定が決まっています。

絵コンテ用紙

シナリオ・・・座っている女性。彼女はとある男性と待ち合わせ中。しかし、男性はなかなか来ません。次第にイライラが募っていく女性。一方、慌てて待ち合わせ場所へ急ぐ男性。やっとのことで、彼女のいる席へ到着するものの、待ちくたびれていた彼女は机をたたいて立ち上がり、帰ってしまいます。

単純なシナリオながら、見せ方は無限大。カメラの位置はどうするのか?彼女の表情をどう捉えるのか、イライラしている様はどんな演技をさせて演出するのか。しかもセリフは一切なし。音の持つ効果を消し、「見た目」でどれだけ表現できるか。すべてカレッジ生の腕次第です。事前にカレッジ生たちは、この設定をもとに、どんな映像で表現するのかを決める絵コンテを描いています。

シナリオと絵コンテに基づいてキャストに指示を出す

それぞれの絵コンテを実写で撮影するために、3人で一組になって撮影実習が始まりました。
たとえば…… Aさん、Bさん、Cさんのグループ ⇒Aさんの考えたストーリーを撮影している間はAさんが監督兼カメラマン、Bさんが役者、Cさんがアシスタント。Bさんのストーリーを撮影するときはBさんが監督兼カメラマン、Cさんが役者、Aさんがアシスタント。 こんな風にそれぞれ役割分担をしていくのです。 さあ、うまく撮影を終えることができるでしょうか?

「頭じゃわかっているのに!」イメージどおりに撮影する難しさ

撮影場所は、WAO阿佐ヶ谷ビル全体。ロビーやラウンジ、廊下を使います。ビデオカメラのフレームを覗き込みながら、うれしそうに撮影を始めたカレッジ生たち。
「ここは男性がパンパーン!と勢いよく飛び出してほしいんだけど」
「じゃあこんな感じで入ってくる?」(腕を大きく振りながら)
「そうそう。自動ドアの前ではちょっともどかしそうに足をじたばたさせて、顔はちょっと上を見て……」
自分が撮影したいイメージに合わせて指示をする監督。お互いにアイデアを出し合って進めていきます。

スタッフで何度も確認をする

もちろん、撮影がうまく進まない場面も出てきます。それは大抵、絵コンテにしっかり伝えたい内容を盛り込んでいなかったり、役者やアシスタントにきちんと指示が出せなかった場合です。「え?こう歩けばいいの?」(大急ぎで歩く男性)。「いや、違う。ここまでは急いでいるけど、そのテーブルからは普通に・・・」ともどかしそうな監督に講師が一言。「自分がやってみせたらいいやん」「あ、そうか」と慌てて自分でやってみせる監督。次のテイクはスムーズにOKが出ました。 頭ではイメージできていても、それを「伝える」というのはなかなか難しいこと。ましてや、映像を作るときには、カメラマン、監督、役者・・・とさまざまな立場の人たちがいます。それぞれがどれだけ共通認識を持ってひとつのシーンに臨めるかが重要なのです。

集中力と時間の勝負!「いかに効率よく撮影できるか?」

細かな点まで指導が入る

授業内で撮影を終わらせるため、時間の配分が大切になってきます。うまく段取りをして撮影を行うこと、これもTVドラマや映画の撮影では当たり前。ですが、実際撮影をしてみないと実感できないことでもあるのです。次のシーンのカメラの位置は?役者の立ち位置は? など、監督が把握していないと、確認に手間取り、どんどん撮影が遅れていきます。 遅れてくると焦りが出てきて、集中力も途切れてきます。すると、結局納得できるいいシーンが撮れなくなる……。そんな負のスパイラルに陥いりそうになると、すっと出てくるのが講師のアドバイスです。カメラの視点を変えたり、絵コンテを一緒に確認して次の段取りをスムーズにしたり。その的確なひとつひとつに、目からウロコのカレッジ生たちでした。

単純なシナリオが、個性的な演出でさまざまなショートムービーに!

演技にも力が入る

授業の時間を大幅にオーバーしたものの、なんとか撮影を終えたカレッジ生たち。見た目はヘトヘトでしたが、やりきった満足感はあったようです。できあがったショートムービーは、個性によってさまざま。静かに出て行く女性のパターンもあれば、男性にビンタをお見舞いする女性もあり。その女性が出て行った後を呆然と見送る男性もいれば、「かわいいヤツ」といわんばかりにニヤリと笑って追っていく男性もあり。いろいろな見せ方があるなあと感心してしまいました。

また、撮影に熱が入ってくるとだんだん素の自分が出てくるのもこの授業の特徴。自分の思うシーンを撮るためには、自己主張も必要になってくるからです。撮影前はちょっと遠慮がちに話していた3人なのに、終了後にはバンバン意見をぶつけあっている。こうやって切磋琢磨して得た知識や経験だからこそ、自分の作品につながっていくのです。

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「教育のWAO」と呼ばれる私たちの自慢は、何といっても本格的にプロを目指すためのカリキュラムと授業です。ご自身の目で確かめていただくために、 WAOは普段の授業を公開しています。デッサンや造形などのデザインの基礎を身につける授業や、3DCG・映像の制作ソフト『Maya』の基礎から応用までを学ぶ授業など、その時期に開講している授業をそのまま見学できます。WAOの授業の雰囲気を肌で感じてみましょう。

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