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2007年10月生3DCG・映像デザイナー専科
『中間制作・特別指導』レポート

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日時:2008年6月21日(土)
場所:WAOクリエイティブカレッジ 講義室

6月21日(土)午後2時。講義室に昨年の10月から学んでいるカレッジ生たちが集まりました。今日は、彼らの1本目の動画作品の発表と、講師による特別指導がセットになった『中間制作・特別指導』が行なわれます。じっくりと作品を分析できるように一人ひとりの講師の前にPCが設置されている会場で、10月生は少し緊張してきた様子を見せながらも、着々と準備を進めています。開始10分前には、続々と人が集まり、あっという間に満席に。とくに、今年の4月から学び始めた4月生は全員ノートを持ってきているのが印象的です。
今回は、10月生の木全俊明さんに焦点をあてながら、当日の様子をレポートします。

中間制作・特別指導

中間制作とは?

3DCG・映像の講座では、1年間で3つの個人制作を行います。最初の3ヵ月で静止画を、次に中間制作として1本目の動画を、最後に修了制作として2本目の動画を制作します。

今回の『中間制作』は、いわば現在の力を測るバロメーターであり、ものづくりの工程のすべてをひととおり経験する機会です。そのため、単なる作品の出来、不出来の評価ではなく、「これから」どうすればいいのかのヒントや具体的な技術指導が、講師陣によって行われました。

見る人の心を動かす映像作品

最後の発表者になった木全さんは、順番を待っている間とても緊張していましたが、いざみんなの前に立つと、それまでの様子が嘘のように落ち着いた声で、作品の紹介を始めました。

「作品名は『日本の女性は美しい』です。弓道をしている女子高生の映像作品で、弓を引く際の集中した表情や緊張感、また、的を射抜いた後の表情に力を入れました。どうぞご覧ください。」

木全さんの作品

大画面には、初夏のさわやかな朝、弓道場で一人練習をするポニーテールの女子高生が映し出されました。その女子高生の顔はしっかりと作りこまれていて、的を狙ういきいきとした瞳には思わず見入ってしまいます。

「広い画を見せるのであれば、背景に物を置くこと。」
「“弓道場”というと、使い込まれた古い、伝統ある場所を想像するが、フローリングのような床やきれいすぎる壁はあまりリアリティがないのでは。」
「弓道の見せ方に斬新さが足りない。」

講師からの講評・指導は、「もっと良くするためには」という視点から非常に細かな点にまで及びます。これは作品がよく作りこまれているからこそのこと。特に、ラストカットの女性のアップの表情変化は、講師陣からも絶賛を受けました。

人の心を動かし、感動を与える映像作品をつくるのは、簡単ではありませんが、それを追求することこそがまさにものづくりのおもしろさ、醍醐味です。木全さんの作品は、まだまだブラッシュアップの余地はありますが、魅力的な表情変化で現時点でも十分に見る人に感動を与えることができたのです。

自分から貪欲に吸収することが大切

「自分の自由な時間はすべて“Maya”に使いたい。」木全さんはその言葉通り、毎日少しの時間でもWAOの制作実習室に来て、作品制作に取り組んできました。

木全さんのほかにも、働きながらWAOに通っている人や、学校やアルバイトと両立させている人など、それぞれが時間を作りながら、必死な思いで作品づくりに励んできました。“Maya”は、さわればさわるほど上達します。毎日、少しずつでも時間を作って作品を制作することが、クオリティの高い作品につながるのです。

講師から木全さんへ「この作品を制作するにあたって、何か参考にしたものは?」と質問がありました。「大河ドラマを毎週録画して、それをコマ送り(※)して、俳優の表情変化やカメラワークを研究しました。」という木全さんの言葉に、なるほど、といった表情。“Maya”をさわるだけでなく、ふだんからアンテナを張り巡らせて、自分からさまざまなものを吸収しようとする地道な努力があってこそ、いい作品が生まれるのです。

※コマ送り…1秒間に30コマ(29.97コマ)記録される映像を1コマずつ見ていくこと。

カレッジ生に役立つ具体的で丁寧な指導

指導の様子

一つひとつの作品について、アニメーションやライティング、背景制作や映像の基本文法について、各講師から、それぞれの観点での指導を受けることができました。

必要に応じて“Maya”のデータをプロジェクターに映して説明したり、1カットずつのつなぎ方や、人物のサイズによる見え方の違いを確認したり、具体的な指導がなされました。それは、発表者にとどまらず、カレッジ生全体へ向けて大画面の前に立ち、1カットを例に挙げて、該当箇所を指し示しながら説明する場面もありました。

指導の様子

たとえば“Maya”の授業を受け持っている田野井先生は、マテリアル(質感)設定について、データを大画面に映しながら微調整をして見せていきます。カレッジ生たちは、思わず身を乗り出して釘付けになっていました。発表したカレッジ生からは「講評だけではなく、データそのものを一緒に確認しながら教えてもらったので、非常にわかりやすかった。」という声が聞かれました。また、4月生は「たくさんの先生方から講評がもらえて、とても贅沢な機会だと思う。まだ勉強していないところへの指摘は難しかったけれど、これから勉強するんだと思うとワクワクした。」と、早くたくさんのことを学びたい意欲にあふれていました。

修了制作に向かって

最後に、統括責任者の村上から、カレッジ生たちに修了制作へ向けてのメッセージです。

統括責任者の村上からの挨拶

「クオリティの高い作品が作れるかどうかは、“Maya”の作業に入る前に八割がた決まっている。現場でいうところのプリプロダクション(※)をしっかりやろう。たとえばこれまででも、キャラクターや背景美術のサイズが決まっていないまま作ったため、サイズ感がよくわからない作品になってしまった人がいた。キャラクター設定だけでなく、背景美術・小物設定のサイズをきちんと決めること。作品の細部にまでこだわりを持つことが、引き締まった画面作りにつながってくる。まずは来週までにラフの絵コンテを描いてくるように。そこで、今回の作品では何を重視するのか、または何をあきらめるのか、ラフの絵コンテをベースにしっかりと考えてください。“Maya”を触りたい気持ちはわかるが、最初にまず何を作るのかしっかり決めてから、実作業に入ること。10月の修了制作の授業内発表まで約2ヵ月半、スケジュールを立ててすすめていきましょう。」

※プリプロダクション…制作の準備段階。企画・脚本・設定・絵コンテなど、アニメーション制作に必要なものをそろえる。

発表を終えた10月生たちは、中間制作の反省をしながらも「修了制作はこんなものを作りたい!」と構想を熱く語り合っています。木全さんは「作りたいものがありすぎる」と、早速次の作品の絵コンテを描いていました。修了制作に向けて、早くも動き始めているカレッジ生たちのこれからが楽しみです。

「自分も3DCG・映像作品が作ってみたい!」「やりたいことに向かってチャレンジしたい」とお思いの方、まずは、“Maya”の授業を体験してみませんか。 “Maya”認定インストラクターによるWAOの授業を、ぜひご自身の目で確かめてみてください。

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「教育のWAO」と呼ばれる私たちの自慢は、何といっても本格的にプロを目指すためのカリキュラムと授業です。ご自身の目で確かめていただくために、 WAOは普段の授業を公開しています。デッサンや造形などのデザインの基礎を身につける授業や、3DCG・映像の制作ソフト『Maya』の基礎から応用までを学ぶ授業など、その時期に開講している授業をそのまま見学できます。WAOの授業の雰囲気を肌で感じてみましょう。

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