日時:2008年11月29日(土) 10:00〜15:00
場所:WAOクリエイティブカレッジ 講義室
早いもので、入学してからもう半年。今年の4月に「3DCG・映像作品を作りたい!」と入学したカレッジ生たち(本科・専科)が、いよいよ初めてのムービー制作に挑みました。
7月に静止画の作品を提出してから3カ月。2008年4月から学び始めたカレッジ生(本科・専科)たちは、今回初めての動画作品制作に挑みました。途中段階でスタッフが、「制作は順調?」と声をかけると、「いやぁ、難しいです」と苦い顔をする人も少なくありませんでした。
キャラクターの動き付けやカメラワークなどの技術的な点はもちろんのこと、何よりも「自分が表現したいことを表現するためにどうすればいいのか」というところで、七転八倒の毎日。納得のいくまで試行錯誤を重ねたようです。毎日遅くまで残ってTA(ティーチング・アシスタント)に質問をしたり、カレッジ生同士で作品を見せ合って意見を交換したり・・・。仕事や学校と両立させている人は、日も暮れてからWAOに来て制作していました。
会場には、発表者だけでなく、10月から学んでいるカレッジ生や来年4月から学び始めるカレッジ生も集まり、先輩たちがどんな作品を作っているのか、自分たちがこれからめざそうとする姿に重ねて、見学しました。
実はこの発表会の約10日前に、本科・専科それぞれのクラスで授業内発表を行なっています。その際に講師から指摘された改善点について短期間でブラッシュアップをして当日に臨みました。どれだけ良くなっているのかという点も評価のポイントとなり、講師陣も楽しみにこの日を迎えました。
本科・専科合同となるため、午前中に本科生、午後から専科生が発表を行なうというスケジュールになりました。
発表は一人ずつ前に出て作品のコンセプトや特に見て欲しい点などをプレゼンテーションした後に、作品を上映。その後二〜三人の講師の方から講評、という流れで進みます。発表された作品は、一人ひとりそれぞれの思いやこだわりが詰まったものとなりました。
刀で竹を切る侍や、棒高跳びに挑む少女、敵を銃で颯爽と撃ち落す美女などの人物アニメーション、ポップでかわいい蛙や昆虫のキャラクター、音楽と同期しながら無機質な物体が動きながら変化していく抽象的なムービーなど、さまざまなアニメーションに果敢にチャレンジした作品群は見ごたえがあります。
「初めてのムービーにしてはよく動いている」と講師から高評価を受けた人もいる一方で、「最低限の質感は作りこんでほしい」という声も。静止画制作で、質感を作りこみ、力があることがわかっているからこそ、講師から「やればできるのに、もったいない。力があるのだから、あなたはできるはず」というコメントがあった人も少なくありません。
新たに学んだ技術に挑戦しながらも、やはりこれまで学んできたすべてを出し尽くすことが必要なこと。「クラス内発表から比べてしっかり修正できているね。でも、もっと良くするためには――」という観点から講師よりコメントがありました。
「次も人物を作るのであればモデリングを丁寧にすること」「刀を自分で振ってみて動きを研究したというが、流派などあると思うので、もっともっと研究しなければならない」「光の演出をよく勉強していると思うが、空気感をもっと出してほしい」などなど。クオリティの高いムービーを作るために、実践的な細かい部分にまで目を配れるか、いかに作りこめるかが重要なカギになるのです。
ペンを片手にメモを取りながら講評を聞いているカレッジ生たち。本科・専科それぞれのクラス内ではお互いの作品を見ていましたが、他クラスの作品を見るのはこの日が初めてでした。自分の作品がどういう評価を受けるのか、また、他の人の作品はどんなものなのかを楽しみにしている様子が伺えました。
発表のさなか「おぉ〜」などと歓声が上がる場面もありました。途中休憩の際にも「専科の人たち、授業数も少なくて(仕事や学校と両立しているので)制作時間も短いのに、すごいですね」と刺激を受けた様子の本科生。各人のモチベーションがさらに高まったようです。
初めてのムービー作品を2008年度動画作品にアップしました。
発表会が終わったあとも会場ではそこかしこで輪ができていました。講師に個別で作品を見てもらってもっと詳しいコメントや具体的な解決方法を聞く人、講師の周りに大勢のカレッジ生の輪ができて、それぞれの作品をもう一度見ながらみんなでざっくばらんに評価しあう姿。めったに来られない講師の方に見てもらおうと順番待ちをしていたり、TAに1コマずつコマ送りしてみてもらったり。そこには、WAOだからこそできる輪ができていました。
最後にマネージャーの細淵から、修了制作へ向けて言葉がありました。
「今回の作品は、自分のイメージ通りに形にできましたか?初めてのムービー制作でいろいろな苦労があったと思う。次の修了制作でどうやったら自分のイメージ通りのものが実現できるか、授業で吸収し講師に聞いたりして実現してほしい。また、自分だけでなく、人が見ていいなと思う作品を作ってください。プロの人が一緒に仕事がしたいと思えるような作品づくりをめざして、いろんな人に見せていろんな人にアドバイスをもらって、自分でもたくさん考えてめいっぱい手を動かして作っていってほしい。」
帰り際、受付に絵コンテを取りにくる人、すでに次のコンテを書き上げたという人もおり、早くも次の修了制作に向けて動き出しています。 10月生も「どんなムービーを作ろうかワクワクしました」「自分はもっとかわいいキャラクターを作ってやる!」といい刺激になった様子。 カレッジ生たちは、目標ややりたいことに向けてどんどんチャレンジしていっています。
入学から半年までの間にできるようになったこと、できなかったことをしっかり確認して経験を積み、そこからさらに成長していく機会であった中間発表会。今日の講評や刺激を次へ活かしてほしいと切に願います。
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