日時:2008年10月18日(土)
場所:WAOクリエイティブカレッジ 講義室
2007年10月から1年間、3DCG映像デザイナー専科で学んだカレッジ生の修了制作作品を発表する日となりました。朝から緊張ぎみの様子を隠せない状態でしたが、当日はみんなそれぞれしっかりと自分の言葉でプレゼンテーションを行なうことができました。また、今回の発表会では従来のCG・映像業界の各企業のスカウトの場というものに加えて、講師陣が制作されたデータなども分析してさらにワンランク上を目指すための技術的な指導をする機会にもなりました。

ぎっしりと埋まった参加者には、1年間指導にあたった講師陣をはじめ、CG・映像業界を代表する各社の方々、4月から学んでいるカレッジ生、そして、いまは各企業で活躍している多数のOB・OGたちが顔を揃えました。熱気に帯びた会場は、もう10月だというのに気温が急上昇!ガンガンにクーラーをつけなければならないほどでした。
発表会ならではの緊張感がただようなか、講師陣と各社の方々の自己紹介から始まりました。
「いい人材を見つけにきました。楽しみにしています。」
異口同音に企業の方々から発せられる期待の言葉に、発表をするメンバーはますます緊張の度合いが強まっていきます。司会を務めた細淵マネージャーからは、「お手元の評価シートに作品への評価をシビアにつけてください。また、のちほどコメントもいただきたいと思います。観点は、自分の会社に採用する基準を満たしているかどうか。満たしていないとしたら、どの点が足りないのか。もっとこうしたほうがよくなるといったポイントでお願いします」という発言がありました。
| 会社名 | 所属 | お名前 |
|---|---|---|
| 株式会社オー・エル・エム・デジタル | デザイナー | 石原 一志氏 |
| 株式会社GEMBA | 代表取締役/モデラー | 工楽 英樹氏 |
| 株式会社サテライト | デジタル部次長 チーフディレクター | 八木下 浩史氏 |
| 株式会社デジタル・フロンティア | ディレクター | 毛利 陽一氏 |
| 株式会社デジタル・フロンティア | 取締役 管理部部長 | 浅井 健氏 |
| 株式会社ポリゴン・ピクチュアズ | 制作管理部 ライン・プロデューサー | 久保 正成氏 |
(五十音順)
出来上がったムービーの良し悪しだけではなく、提出データを講師陣が分析を行い、制作工程やデータ自体の作成手法まで言及して、よりよくなるための指導をこの場で行なうスタイルで、今回の修了制作発表会は実施されます。 トップバッターを務めたのは、木全俊明さん。タイトルの『Bloody Mary』を見た瞬間、大人のテイストなのだろうと見学者の全員が思った期待を裏切らないラブシーンの映像。「WAOの作品史上、もっともセクシーなものになっているよね。構想を聞いたときには、どうなることかと心配していたけれども、きれいに雰囲気よく仕上がっていると思う」という飯島講師からのコメントに、会場中のメンバーがうなずきます。
「しかし、まだまだ甘い点はたくさんある。たとえば、なぜワインなのか、ボトルのラベルの位置も変だし、上半身のバランスや肩の動き、この状態だと女の人はすごく力持ちじゃないと・・・」と、ワンシーン、ワンカットの動きやテクスチャについての指摘が入ります。
木全さんはもちろん、会場の後ろに陣取った2008年4月生もさかんにメモをとっています。修了作品が題材になった実践的な指導は、実はもうすでに現場で活躍しているOB・OGたちからも「あれは参考になりました」という感想が聞かれるほどのものでした。
さまざまな苦難を乗り越えて発表にいたった修了生たち。いま尽くせるであろう情熱をかたむけて作った作品はそれぞれ見るものに訴えかけてくるものがありました。一方で、こんな指摘もありました。
「家にソフトがあったから、あんまり制作実習に来ていなかったようですよね。家で一人で作ることを全否定はしない。でも、制作のペースをきちんと守ることが、自宅で作業するとなかなか難しい。また、技術的に詰まることがあっても誰にも聞けないしアドバイスももらえない。これからブラッシュアップをする間は、なるべく制作実習室を活用して、客観的な視点で作品を見ることが一番重要だと思う」
「絵を描くことをもっとやってもいい。私自身も今でも毎日絵を描くようにしている。描けば描くほど絵は確実に上達します。継続して続けていこう」
後半には、研究生やアシスタントたちの作品の発表も行いました。
「あなたは、あまり進歩が見られない。すごく残念。せっかくよいものを持っているのに、がっかりしました。前回は全力を傾けていてあの当時のベストだったと評価したが、今回はそこからの成長のあとというか、むしろていねいさとか勢いとかいろんな面で欠けている部分が多いように思う。もっともっと今という時間を大事に意欲的に取り組んでほしい」
「よくできているとは思う。でも、あなたならもっともっとできるんじゃないかと思う。もっと尺があるものを見たかった。すごく期待していたから」
カレッジ生の見本になるべき存在でもある研究生たちに、そう厳しい言葉を投げかけたのは、修了生でもある八木下氏と石原氏。「現場に入ってからも伸びていける実力がつく学校」を体現するように、いまや現場のリーダーとして大活躍中のお二人からは「厳しいことを言うけれども、かわいい後輩のためだから」という愛情がひしひしと伝わってきます。
「就職活動に向けて、今日いただいた貴重なアドバイスを踏まえつつ、作品のブラッシュアップをしていきましょう。」細淵マネージャーの言葉に、カツが入ったのか発表者全員が、力強くうなずいていたのが印象的でした。
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