

小さい頃から物をつくるのが大好きで、プラモデルをよく作っていました。高校時代に、まるでプラモデルのように、パソコンでも立体物を作ることができると知って、やってみたい!と思いました。大学生になってその気持ちがどんどん大きくなって、スキルを学ぼうと思い、大学卒業後、WAOに入学しました。
ギャップは全くなかったですね。というのは、入学前に受けた体験授業のままだったからです。3DCGに関しては、入る前はモデリングとアニメーションを中心に考えていたんですが、ライティングやシェーディングなど、考えなければならないところが他にもたくさんあって、奥深いんだなと思いました。
入学前に受けた体験授業で、スタッフに「あなたなら何を作る?」と聞かれて、「僕ならバイクを作ります」と答えたほどのバイク好き。だから、その思いをぶつけて、最初の静止画は、バイクにしました。 下からあおった構図にはこだわりがあったのですが、なかなか角度が決められなくて、先生に相談しました。また、何か足りなくて寂しいなと思っていて、左端にある道具箱は後から付け加えたものです。先生から「これがあるから全体が引き締まった」と言われてうれしかったですね。 あと、映りこみを大事にしたかったのですが、なかなかうまくいかなくて、最後は映りこみを手で描きました。3DCGでは嘘をついてもいいんだということを教えてもらいました。
静止画と同様に、スタッフに「どんな映画が好き?」と聞かれて、「アクション映画が好きです」と答えたことが頭に残っていたのでしょう。やっぱり、アクションを扱ったムービーになりました。ヒーローにカンフーや棒術をさせたら面白そうだと思ってがんばりました。
ジェット・リーの映画のアクションシーンを、自分で真似をして動いたものを基に作ったのですが、映画を観ると、「ああ〜表現としては未熟だったな」と思ってしまいます。先生には、棒を抜くときにスっと抜くよりも、“矯める”方が抜いた感じがより伝わる、といった動きについてのアドバイスをもらいました。
WAOに入る前は、自分で一つのことをやり遂げることが苦手で、途中で投げ出してしまうほうでした。しかし、苦労しながらも最初の静止画の課題を完成させたということが、やりきる自信になりました。
また、先生から言われた「丁寧に作ってください」「作品を作り続けてください」という言葉やいい仲間との出会いも、今の私の宝物です。これらの経験があったから、その後も途中で投げ出さずに一つ一つ進んでいけたのだと思います。
テレビアニメ『ガラスの艦隊』で、3Dアニメーションをつける仕事をしています。戦艦を動かしたり、大砲を発射させたり、爆発させたりといった動きのアニメーションを担当しています。新しい要素のアニメーションを次々に開発していくのが大変です。
©2006 GONZO/「ガラスの艦隊」製作委員会
最初は3DCGがとにかくやりたくてWAOに入りましたが、それが仕事になって、やりたかった3DCGを確かにしてはいるのですが、必ずしもそれだけではないと気づいたんです。
3DCGは一つの道具に過ぎません。だからこそ楽しんでやってほしいと思います。